M3のバージョンはほんと多い。一般に初期型とか後期がとか言ってますが、厳密な区切りはできません。強いて言うなら最初期・初期上・初期下・中期上・中期下・後期上・後期下でしょうか?これも微妙にかぶっていたりして大変だ。ですから、ボディー全体を見て言うよりはスプールだけを見るとか、マウントだけを見るとかした方がいいかもしれません。
番号だけ判断してもいいのですが、当時のライカのメンテナンスで部品交換されてオリジナルを失っているものが多々あります。良くあるものとしては、二重像がノッチ付きに替えられた初期型などです。またメーカーでの交換に限らず、個人レベルで裏蓋が後期にものに替えられたり、スプールがサードパーティーのものになっていたりと、ライカ純血主義者にとっては懸念されることでしょう。
まず最初期型の話。俗に言う700型。これは段付きとか呼ばれるボディーの角がカクッとなっているもの。これはM3が量産型に入る前のものです。№700000~№701000近くまででしょうか。ほんとに初期ロットですね。中には下蓋もカクッとしている超初期型もあります。確認されているこの段付きは700708までは存在します。
このころのスプールは上面にMと矢印が書いてあり、押し込むと固定できるものでした。スプールもいろいろとありますが、矢印が書いているものは固定できます。その後、何も書いてないもの、Mとgermanyと書いているもの、Mだけと順に新しくなっていきます。またフィルムを差し込むところに点々の穴で矢印がありますが、初期のもの(上面に何も書いてないもの)までは矢印が長く、フィルムも途中までしか差し込めません。後期のものは矢印の最後まで差し込めます。これらはボディーナンバーがいついつまでという区切りはありません。ただ、私の持っている№708607では上面に何も書いていないバージョンで。809では上面にMとGermanyのバージョンです。
底蓋のスプールを支える突起は、一段の三角です。
巻き戻し解除レバーは長いバージョンです。これが短くなるのは96万台の最後の方からです。
ストラップの取り付け口はドックイヤーと言われるグッタペルカからボディーのトップカバーにかけての大きいものです。これが後のM2,M4と同じような経常になるのはM2生産開始時期と同じ№963001からです。
裏蓋はボディーに安定できるようになっています。いつの頃からかこれがなくなり、M6に至るまで、裏蓋は底蓋を外したときパカパカします。それから、フィルムを押さえ安定させるプッシュアプレイトはガラスです。これはフィルムとの摩擦で静電気が起こるというので、№856000から金属製に変更されました。
巻き上げレバーは短いです。長くなるのはシャッター系列が倍数になると同じ、№854001からです。また、レバーのすぐ下のリングはありません。巻き上げはスプリングと呼ばれる大変なめらかな2回巻き。ライカの巻き上げここに極まる。96万代後半からラチェットなってしまう。このラチェットは後のM型すべてがそうです。残念。
フィルムカウンターの指標は▼です。
フィルムレールは2本です。後は3本。
巻き戻しノブの中央指標は棒線です。これは後に赤点になり、カニ目の太いものになります。
シャッターダイヤルは国際表示です。つまりはB.1.2.5.10.25.50.100.200.500.1000です。
ファンダー。のぞき窓は小さいです。後期のものは、見やすいように大きくなります。二重像はただの長四角です。後期は被写体深度確認用のノッチ付きになります。
トッププレート№文字。初期型上まではなんだかシャープで細い文字です。
マウント。止めねじが4本です。12字の方向にあるネジがありません。
トッププレート止めネジ。前面3本、後ろ2本です。№782001からは前1本だけになります。
フィルム感度設定ダイアル。ASA200まで。書体がシャープで細いです。
アクセサリーシュー。ストッパーが半月です。
フレームセレクター。ありません。付くのは№785801からです。
距離計コロ部品。些細なことですが、初期のものはこのコロの部品(コロがそれ以上行き過ぎないようにコロの後ろでストップしているもの)がありません。
続きはまた次回です。